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三丁目の館

 噂が嫌いな女子高生シャルロッテは、噂好きの友人、チナツと共に巷で話題の三丁目の館へと向かうことになった。
 館に着いた途端、摩訶不思議な怪奇現象に見舞われる二人。赤い髪の女に追われ、挙げ句の果てには本の中に"取り込まれて"しまった。

 館に住む赤毛の男女。名状し難き霧の館。影の従者。時間の猟犬。夜月に吠える者。
 そして嘲笑する残夢。
 謎が謎を呼ぶクトゥルフ風群集劇現代ファンタジー。

空鯨の鎮魂歌

 ——君が望むなら、地獄の果てまで付き合おう。ソレイユ——
 ある月の晩、少女ソレイユは家から逃げ出し、緋色と金色の目を持つ不思議なニンゲン、菊世に出会う。
 菊世はソレイユを捕まえようと追い回す謎の男たちの手から守るため、彼女と主従契約を結んだのだった。

 一千年に一度、空を泳ぐくじらが願いを叶えてくれるという。
 ひとりの少女の命と引き換えに。

「あのね、菊世。わたし、貴女が好きよ」

エゴフレイズム・シンドローム

 銀の髪に宝玉のツノ。そして涙は輝かしい宝石になる竜人の少女、ジネヴラ。違法オークションで競り落とされ不慮の事故で気を失っているところを、自由奔放な男レイジに拾われる。
 彼と生活を共にしながら、ジネヴラは次第に心を開き、とある『約束』をレイジと交わした。

 そんな最中、帝王アレウスが治めるマグナヴェッタ帝国は、さらなる領土拡大へと各国に進軍を開始する。
 弱肉強食主義な彼の国に征服されれば、人々の自由はその手からこぼれ落ちてしまうだろう。現にアレウス王の娘、王女フランシスカの自由など小指の先ほども残っていなかったのだから。それでも、父を盲目的に信頼するフランシスカ。彼女が父王から初めて受けた命は、失われた魔法を司るといわれる、ケルドコイド王国の王子との婚姻を結ぶことだった。

 エゴと自由が入り混じるハイファンタジー、ここに開幕！

良い狐悪い狐

 とある古ぼけた神社に住み着く双子の妖狐。
 良い狐ちゃんこと瑞穂、悪い狐さんこと秋津。今日も二匹はのんびり気ままに暮らしているのだった……？

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